THE都市伝説ホテル②
第一夜
休みが取れるOとSは、Kとあたしよりも1日早くソウルに行き、1日遅れて後からあたしたちが同じホテルに入り、同じ便で帰ってこられるように手配した今年の三段腹の会夏旅である。
おかげさまで1時間から有給が取れる仕事のため、ギリギリまで働いて16時に職場を出る。
今回の荷詰めのコンセプトは「職場に怪しまれない軽装」である。荷物を持って職場を出るので、キャリーバッグなんかはナシだ。といっても、あたしはもともと荷物が多くない。
17:50 Kと池袋で合流し、羽田空港へ向かう。
初めての羽田出国は、成田発のツアーより高いけれど楽ちん。
羽田の国際ターミナルは、那覇空港かってくらい小さい。2010年には新しくなってしまうので、この規模を見るのは今がチャンスである。
使用航空会社は大韓航空。8年前の同じ日に、成田からだったけど、大韓航空でソウルに行ったのを思い出す。2001年9月11日、ニューヨークの同時多発テロの日だ。米系航空会社は全便が欠航で、大韓だけが飛んだのだ。
国際ターミナルにはなーんにもないので、第二ターミナルまでバスで行って夕飯を食べる。
去年、関空からカタール航空でギリシャへ向かった際、羽田からの最終便に乗ったときは、閑散として、お店も全然やっていなかったけれど、今回はおみやげ屋さんまで全部開いていた。
去年は食べられなかった羽田版ねぎとろ丼を食べる。あたしは海鮮丼と、あら汁。
御当地限定菓子は魅惑のゾーンである。最近は特に、駅や空港に多い。くっだらねえし大しておいしくないのに、ついつい欲しくなってしまう、あれは魔力を秘めている。駄菓子的MPを持っていると思う。
そんな中、不二家の「生ミルキー」なるものを発見。7粒500円とかいってさあ、えー商売やんけ。
ま、即購入ですけど。まさかの日本土産。
ミルキーといえば。
幼き頃のフヂマリには夢があった。
そのうち、食べものに関係するのが2つ、お年玉ですいかを買って丸ごと全部ひとりで食べたい、というのと、同じくお年玉で七五三の時期に売り出されるミルキーでできた千歳飴を買って丸のまま食べたい、というのがあった。
どちらもあたしの大好物ながら、フヂマリ家では買ってもらえるわけもないものであった。すいかを丸ごとなんて食べきれるわけがないので買ってもらえるわけがない。さらにフヂマリ家はクリスチャンの家庭なので七五三はやらなかったし千歳飴も買ってもらえなかったのだ。千歳飴は宗教的な意味合いから買わないのではなく、あんな、ミルキーでできてるなんて邪道なものは我が父母の美的感覚では許されなかっただけだ。なんたって、この世でいちばんおぞましい食べもの、それはカニカマ、という父である。彼にとっては、かまぼこが食べたいならかまぼこを、蟹が食べたいなら蟹を、食べればよいわけであって、食べられないなら食べなければいいのであって、カニカマなんて貧乏くさいものは金を出して買うものではなかった。一度「千歳飴が食べたい」と言ったところ、買ってこられたのは、本物の、鶴と亀の紅白金太郎飴になっている、美しい千歳飴で、あたしの想定していたミルキーではなかったのである。印刷された紙袋ではなく、きちんと水引がついている千歳飴だったのだ。がっかりしたったらありゃしない。ちなみに雛あられも、彼が買ってくるのは、あけぼのの、清く正しい雛あられで、着色料の味のする、スーパーでプラスチックの袋に入った、色鮮やかなものは有り得なかった。
で、話がだいぶそれたが、お年玉なわけで、小遣いという制度がなく、ほしいものは商品名を伝えて買ってもらう、というシステムが採用されていたフヂマリが自由にできるお金はお年玉くらいだったので、いつかお年玉ですいかと千歳飴を買ってやろうと思っていたのだった。しかしながら悔しいかな、すいかは8月、千歳飴に至っては11月。そこまでお年玉が貯蓄されているわけがないのである。
大人になってからは、いつでも買おうと思えばどちらも買えるのだが、買えるがために、あまり興味が失せてしまい、すいかは1/6のを毎回買ったほうが邪魔じゃないし、千歳飴だったら普通にミルキー買うよ、という感じに、大人になってしまった自分がいる次第である。あたし、これが、自分が大人になったなあ、と思うときだわ。今年あたり、ミルキー千歳飴1本を咥えながら映画でも見ようかなあ。
閑話休題。
で、まあ生ミルキーを見ながらそんなことを思いつつ、手にはしっかりペコポコの紙袋が握られることとなったのでした。
インフルエンザになることを阻止するため、夏旅でも用いた免疫力を高めるビタミンBと、安売りされていた「忍者めし」というグミを薬屋で購入。
国際ターミナルはちっこいプレハブみたいだけど、一応免税店がある。
20:20 ほぼ定刻で離陸。満席。
大韓航空は、去年ソウルへ行ったときも思ったけど、イメージチェンジしつつある。少なくとも見た目という意味では成功している。
制服の基本色が淡いクリーム色と同系のエメラルドグリーンで、とっても上品。女性は頭に同色のかんざしのようなものやカチューシャをしている。かたい素材のスカーフを首に巻いて、先をピンととがらせているのも面白い。
ファーストクラスの座席も同色。エコノミーは深い茶色のシートで、これも高級感がある色なのだ。巧い。
ただし機内食はノーチョイスな1種類。飲みものは暗記できるよ、ビール、水、コーラ、オレンジジュース。
メニューはサーモンの前菜、緑の野菜が入ったごはん、牛肉の煮込みみたいなあんかけみたいな辛いやつがメイン。そしてウイダーインゼリーみたいな容器に入ったチョーヤの梅ゼリー。ゼリーがいちばんおいしかったというオチがつく。メインのあんかけは本気できちんと辛かった。そしてまずい。
スナック菓子はビールを頼まないともらえない、あたしの大好きなハニーローストピーナッツ。
ソウルまで2時間半。前日、相変わらずの遠足前日的興奮のため4時間しか寝ていないもので、それでも眠れず、こんな少ししか寝てなくて免疫力下がるよなあインフルエンザかかりたくねえなあ、と思いながら、うつらうつらしていた。
22:20 定刻でソウル・キンポ空港着。
結構揺れたので風が強いのかなあ、と思っていたら、窓の外は大雨。
先にホテルにいるSにメールを入れると「えー?さっきまで雨なんて降ってなかったよ」とのこと。夕立のようなものなんだろうか。
送迎のお姉さんは、今日が初めてのお仕事、という25歳。教育係のおばさんがついている。日本語検定1級を持っている、というが、全然そんなレベルには思えないお姉さんだった。思うように瞬時には日本語が出てこないのだろう、そのためワンテンポ常に遅れるし、説明が不十分だし、ホテルまでの1時間をうまくつなげないのだ。日本語学校の先生のように話しかけてあげれば、考え考え答えられるのだが、述語を抜いたり早口になったりすると、とたんにダメだった。そんなもんだよね、机上と現実はまったく違うのだ。努力!
あたしたち2人と、他のホテルに泊まる男性2名との4人で車に乗る。外はゲリラ豪雨のような、もんのすごい雨。前なんてほとんど見えないその中を、車はすんげえスピードでかっとばしていく。今スピンしたら終わりだな、と思って、おなかがキュンとなりながら進む。
今夜が初夜の送迎姉さんは、日本の製菓学校に留学したいのだそうだ。とてもきれいなバタークリームのケーキをつくった、その画像を携帯で見せてもらう。そして「雅」という日本人歌手のファンなんだそうで、音楽まで携帯で聴かせてもらうも、4人の日本人、誰もわからず……。なんとなく申し訳ない気分になる車内。
ホテルに着いたのは00:00過ぎ。
チェックインも教育係のおばさんがやって、お姉さんは見ているだけ。
おばさんにOとSの部屋を教えてもらって、押しかける。
このホテルが、まあ第一夜で題名出オチみたいになっています、THE都市伝説ホテルなのでしたとさ。
「ソウルナビ」というサイトで、「シティパレスホテル」のクチコミを調べてみていただきたい。相当な数、そして相当なクオリティの高さ、ある意味五つ星なクチコミが出てくるでしょう。
外観は廃墟、ホーンテッドマンション、風呂に髪の毛がつきっぱなし、しみだらけのシーツ、裸足では絶対に歩けない床、下水のにおいのするエレベーター、ダニがいる、前泊者の体液がついたベッド、などなど、あたしも最初それを読んだときは正直ビビった。でも、10件を超えたあたりから、なんだか妙に楽しくなってきてしまって、ここまで書かれるホテル、でも未だに営業していて日本のツアー会社が使ってるホテルってどんなんよ? と思えてきたのでした。同行者Oによって「ある意味都市伝説」と言われ、Kには「今回の旅行の最大の目的は、ホテルだ」と期待されるホテル、それはどんなもんかというと。
フヂマリの想定内でした。今まで5回訪れたソウルの中では最低のホテル、ボロい、中心から遠い、ホテルでしたが、いやなにおいがしないし、ダニいなかったし、大丈夫でした。
ただし、あたしより長く滞在しているOの部屋のほうが、狭くて、少し暗くて、窓が開かない感じで、それに比べるとあたしとKの部屋は、オンボロだけど、オンドル床で、広くて、窓が開いて少し明るかった。
写真で見るとそう悪くなく見えるのだが、実物はそんなことはない。ちなみにこの写真はマシなほうの部屋。
とにかくボロいのはボロい。ベッドも壁紙も窓もドアもトイレも風呂もボロい。民宿みたい。だから、もしこれが初めての海外、初めてのソウルで、女子短大生が卒業旅行かなにかで来たのだとしたら、ショックを受けるかもしれない。そういえば、ロビーあたりにいた、若い女の子たちの日本人グループは、なんとなくどんよりと疲れた顔をしていた。あれは旅疲れか、ホテルへの失望か。
00:30 着いたらごはんを食べに行こうと思っていたのだけど、4人ともそれほどおなかが減っていなかった。そこで、カジノへ行ってみよう、ということになった。
雨の中、ホテルでボロ傘を借りてタクシーをつかまえるも、行き先が通じず。ホテルへ戻り、フロントで「ウォーカーヒルカジノへ行ってください」とハングル文字で書いてもらったメモを持ち、再び挑戦。ようやく通じた。
01:30 迷路のような道路を走り、小高い丘の上にあるシェラトンに到着。隣接してカジノがある。
きれいなネオン輝く建物の中へ。
荷物チェックもパスポートチェックもされず、持ち込んではいけないと言われたカメラも「バッグの中に入れておいてください」と日本語で言われただけ。あたしたちは『ラスベガスをぶっつぶせ!』みたいに警戒されることのない素人さんなのがバレバレなのであった。
店内は真夜中だというのに賑わっていた。金曜の夜だからかもしれないけど、こんなにお客さんがいるとは思わなかった。絵に描いたような、カイジ出てきそうな、スカンピンになって身ぐるみはがれてイチゴ柄のトランクス一丁になった銀さんが歩いていそうな、カジノ的空間が広がっていた。そういやマカオもこんな感じだったよな。
掛け金は一口8円から300万円以上まで、貧乏人もお金持ちも楽しめるようになっている。一口300万円ってアンタ。そういう世界であたしが真っ先に想像するのは、バカラ賭博の隣の部屋で、さるぐつわ咬まされたマッパ美少年が2億円くらいでオークション取引される、ああそれって『お金がないっ』な方向性である。頭おかしいかなあたし。そういう絵ヅラがフラッシュバックのように脳裏をよぎるのだ。
あたしたちは、それこそ1000円ほどを握りしめ、ルーレットやスロットをいじる程度だったけど、それでも10円買った負けたで、こんなに楽しいとは思わなかった。博打ってすごい。これ、まずいなあ、朝までいられるよ、と思いながら機械の前に座っていた。
ソフトドリンクは無料だよ、とSが言うとおりで、スロットについているボタンを押すとホットパンツをはいたお姉さんが注文を取りにきて、「コーラください」と言えばすぐに持ってきてくれるのだった。すんませんねえ、1000円しか落としていかない客に呼びつけられたりして。
02:30 入口で記念撮影をし、静まり返ったシェラトンのロビーを「ここの床で寝たいなあ、シェラトンの床のほうがあたしたちの部屋より何倍もきれいだよな」と言いながら通り過ぎ、入口でタクシーに乗ってホテルへ。
O、Sと別れ、部屋に戻るも、なんとなくおなかがすく。ということで、Kと恒例の、深夜ごはんを食べに外へ出る。外は雨が降ったからか、とても涼しい。
近くに24時間開いている食べもの屋を見つけたので、そこに入ってみた。木の床に座るタイプの店。わりと広い。
メニューはハングルなのでまったく読めないのだが、中心部にあるわけじゃない、こんな食べもの屋でも日本語で書かれているものもあり、その中から2つ、「牛肉スープ」と「酔いざましスープ」を選ぶ。
客はあたしたちともう1組、すんげえ熱く語りあっている男性2人組だけで、店のお姉さんは床を磨いていた。
床を磨いているお姉さんに、壁のメニューを指さして「これとこれ」と言うと、お姉さんは「んー」と少し渋い顔をして「これとこれ?」と、指でさしなおしてきいてきた。
うむ、とうなずくと、おもむろに「日本人?」ときかれた。Kが「うん」と答えると、お姉さんはまた壁のメニューのところへ戻り、あたしが指さしたのとは別の、もうひとつ下に書かれていた「酔いざましスープ」を指さして、それと、「牛肉のスープ」にしろ、と言った。
まあ別に中身がわかっていて注文しているわけではなかったので、「はーい」と答えると、お姉さんはニコリとして厨房に入ったのだった。
緊急会議。Kと今の事項について話し合いながら、料理が出てくるのを待つ。
なぜ、いちばん上のメニューは、薦められなかったのか。売り切れ、とも思ったのだが「日本人?」ときかれたのが気になる。
おそらく日本人にはあまり馴染みがない食材が使用されているため、口に合わないのではないかとの配慮から変更を求められたのではないか、という結論に至った。こういう会議自体がもう楽しくて仕方ない。深夜ごはんの醍醐味である。
この、1こめの「酔いざましスープ」は、もしかして、去年の夜中に食べた、牛の血を固めたゼリーみたいなのが入ったスープだったのではないか、というのが、あたしたち両者の暫定見解である。あれもそういえば、拙い日本語メニューに「二日酔いに効く」と書いてあった。きっとそうだ。
あたしたちはその血ゼリーが別に嫌いではなかったのだが、確かに嫌いな人もいるだろう。だからお姉さんは、そういうゲテモノっぽいものじゃない、普通のものにしてくれようとしたのではないだろうか。
まずボトルに入った、冷えた水とコップが出てくるのは韓国の食べもの屋ならどこでも同じようなものだ。ヨーロッパでは、水は言わないと出てこない。アジアの気配りは素晴らしいなあ、といつも思う。
で、次に、青唐辛子とか、コチュジャンとか、玉ねぎのスライス、そしてペチュキムチ(白菜キムチ)とカクテキ(大根キムチ)も出てくる。これらおかずはお替わり自由。
スープは、ぶつ切りにされた牛のあばら骨?背骨?がゴロゴロ入った味噌汁と、牛スジ肉みたいな繊維質の肉が入った辛口スープだった。それぞれに白いごはんがついてくる。
韓国ではごはんをスープに入れるのが一般的である。あたしはゲロみたいなおじやみたいな食べものが大好きなので、これはありがたい食習慣である。日本の店で、出てきた味噌汁にいきなりごはんブチこんだら、ちょっと奇異な目で見られる。
グッチャグチャにかき混ぜて、アツアツを2人、黙々とすする。
もやしや何かの葉っぱ、野菜も入っている。
満腹で、コンビニに寄ってとうもろこし茶を買い、ホテルへ戻る。
04:00 フヂマリ就寝。K、ゴソゴソしている。
第二夜
07:00 おとといから4時間くらいずつしか寝ていないはずなのに、旅先だからでしょうか、目が覚める。Kが風呂入ったりしているのを意識の片隅で感じながら、うとうとし続ける。
とうもろこし茶はうまい! 韓国のコンビニならどこでもペットボトルが売っている。昔は韓国も中国と同様、甘いお茶ばっかり売っていたけど、最近は無糖のものが多くなっているのはいいことだ。中でもとうもろこし茶は、麦茶より香ばしくて、ほんのりと甘い香りがして、大好物である。韓国にはもともと茶葉による喫茶の習慣がなく、柚子の砂糖漬けやらとうもろこしなど穀物やらでお茶をつくっていたのだが、とうもろこしで充分。韓国で飲むなら、緑茶よりずっとおいしい。
09:30 ロビーで待ち合わせて、朝ごはんを食べに行く。
タクシーの運転手さんに「ここで止まってください」と、韓国語会話集そのまんまのカタカナで伝えると、非常に滑らかに伝わり、車内で4人「おおー」と歓声をあげる。
韓国語は世界の言語の中でもかなり日本語の発音に似ていると思う。だからカタカナ表記そのまんま発音すれば伝わる気がする。
中心地ミョンドン(明洞)で、シンソンソルロンタンという店のソルロンタン(牛あばら骨でとった白いダシのスープ)を食べる。
お店は日本人6割、韓国人4割、という感じでほぼ満席だった。
ソルロンタンには昨夜のスープ同様ごはんがついてきて、そいつを入れて、なおかつカクテキとかペチュキムチも入れ、足りなければ塩こしょうを振って食べる、というグチャグチャものである。具は長ねぎ、そうめん、そして薄切り肉が浮いている程度。でもうまい。さっぱりとしていて、でも旨味が強くて、毎朝食べたくなるおいしさだ。明日の朝は格安ツアーの運命で早朝出発だけど、ホテル近くの食べもの屋で絶対ソルロンタン食べようね、と約束する。
今回の旅には去年のようにスウォン(水原)に行きたいとか、ミュージカルテニスの王子様をおっかけて見るとか、そういう目的がなかった。それじゃあつまんないので「ハノクでキムチづくり体験」をすることにした。
ハノク(韓屋)とは、韓国の昔ながらの伝統家屋のこと。チャンドックン(昌徳宮)とキョンボックン(景福宮)という2つの宮殿にはさまれている、ソウル中心北部のプッチョン(北村)という地区には李氏朝鮮時代、ヤンバン(両班・貴族のこと)や女官が住む屋敷が多くあった。この屋敷がハノクである。これが今でも残っている。NHKの番組で見て以来、この地区を歩いてみたいと思っていた。
プッチョンには、このハノクを改装した宿や、チマチョゴリを着たり韓式儀礼を教えたりする文化体験をさせてくれる場所が、いくつもある。今日はそのうちの1つ、「イガ(李家)」というところに予約をいれておいた。
ミョンドンからタクシーを拾い、10分ほど。このあたり、というところで降ろしてもらったものの、似たようなハノクがたくさんあり、どれだかわからない。地図は持っているけれど住所を控えてくるのを忘れたあたしが悪い。
これかな、という家のドアチャイムを鳴らしてみたけれど誰も出てこない。仕方なく電話をかけると、大変流暢な日本語で「今、何が見えますか? 後ろを見てください。ここですよ」と誘導された。振り返ると、現代風のチマチョゴリを着た女性が手を振っていた。なーんだ、全然違う家のチャイムを押していたよ。
整えられた屋内は、母屋と、戸を全部開けられる離れのような建物、それから小さな東屋に竹林と、広くはないけれど雰囲気があった。
まずは母屋に通され、伝統茶をいただく。種類は梅・柚子・朝鮮人参・韓方・オミジャ(五味子)とあり、あたたかいものと冷たいものとが選べたりもする。
素朴な陶器でお茶が供され、餅菓子も2種類、きれいに出てきた。「もっとほしかったらおっしゃってくださいね」っていうのもいい感じ。
板床も磨かれているし、座布団やテーブルクロスは韓式のパッチワークで、派手じゃないけれど趣味がいい。室内も螺鈿や韓紙の障子など、外国人観光客が好みそうな、でも品の悪くないもので飾られている。
働いているのは女性4名。彼女達の雰囲気がいいのだ。セカセカしていないし、笑顔だし、あたしたちはキムチづくりだけのプランで申し込んでいたのだが、韓国のこと、きっとチマチョゴリ撮影プランとかも勧められるんだろうな、と思っていたのに、そんなことはまったくなく、「はいお茶飲んではいキムチつくって!」というようなせせこましさがなかった。それはまあ、同じ時刻からチマチョゴリ着て礼式習ってキムチもつくるプランの人たちと一緒にキムチづくりをするのに合わせて待っているからでもあったのだけど、それでも、お菓子をもっと勧めるとか、たとえポーズだけだったとしてもね、偉いなあ、いい気持にさせてくれるなあ、と思いながら見ていた。
ゆーったりお茶を飲みながら、チマチョゴリを着て写真を撮ったり礼式を習ったりしている他の日本人観光客を見ていた。
おばちゃん2人×2組、彼女達はチャングムを完璧に見ていた人たちらしく、ナントカ女官様みたいよアナタ、とか、キャッキャと言い合い、礼式も「あたしたちはもうこの国にお嫁に来ることはないけどね~」とか言いながら、いちばん熱心に真似していた。それから、母娘組、そしておそらく新婚夫婦+両家の母、という4人組がいた。
彼らがチマチョゴリを着て一堂に会しているのは、なかなか圧巻で、顔も白人じゃなくてアジア顔だから、結構サマになっていた。
思わず「みんな並んでいるところを写真撮ってもいいですか?」と、なぜかチマチョゴリ着てないあたしたちが言い、それぞれのカメラも預かって撮影大会をさせてもらった。
サウナでよく、チマチョゴリを着せてくれるプランがあるけれど、そういうところのチマチョゴリよりもずっと素敵な、ちょっと着てもいいかな、と思うような、生地のしっかりとしたやつだった。裾もふんわりとしている。色や種類もいっろいろあるみたいで、刺繍が入ったのやらチマ(上着)が織物のやつやら、みーんな違うのを着ていた。素敵。
離れではキムチづくりの支度が着々とすすめられていた。あたしの予想どおり塩漬けまで終わっている4つ切りの白菜でつくっていくようだった。
本で見たことのある、洗濯桶みたいなタライも出てきた。
皆様チマチョゴリを脱いで、ようやくキムチづくり。離れに移動。離れは戸が全部開け放たれ、明るくていい感じ。
2人1組で作業をする。
あたしたちを迎えに出てくれた女性の、なめらかな日本語の説明を受けながら、大根、梨、オキアミ、唐辛子などなどでヤンニョム(薬味)をまずつくり、それを白菜にすりこんでいく。彼女の家では昔、8人家族で100球のペチュ(白菜)キムチを漬けていたそうだ。ええええ大変だあ!
この手の文化体験では、自分でつくったキムチの持ち帰りが有料のところもあったりして、ええー持ち帰らなかったらそのキムチ誰が食べるのー、と思ったりもしたのだが、ここではもちろん持ち帰ることができる。真空パックに詰めてくれるのだ。
パック詰めを待っている間、我々は母屋に戻り、チヂミを二種、キムチ入りのものと海鮮だけのものとをいただき、とうもろこし茶を飲む。これもプランに入っている。他の方々はもっと高いプランなので、韓式定食、宮廷食ではなくて家庭料理のごはんを食べていた。これがまた、「客が食べきれないくらい出すのが礼儀」という韓式で、チヂミはもちろん、焼き魚、プルコギ、いろんな前菜などなど、山盛りに供されていた。どれもおいしそうだった。チャングムおばちゃんたちは、何が出てくるのかじいっと見ているあたしたちに「食べきれないから食べて食べて!」と言ってくれたが、あたしたちはチヂミ2枚で結構おなかいっぱいだった。
母屋にはちっこい家庭用台所みたいなのがあり、ここでごはんの用意をしていた。
チヂミも「もっと焼きますか?」と言われたり、何時までに出なきゃいけない、というのが決まっていなかったり、おおらかで、商売商売していなくて、とても気持ちが良い。
帰るときも、「またソウルに来て、このあたりを訪れたら、ぜひ寄ってください。お茶をお出ししますから」とか、たとえ口だけだったとしてもね、上手だなあ、いやな気分にさせないなあ、と感心しながら出てきたのでした。戸の外までお見送りに出るし。外観の写真を撮ろうとしたら撮ってくれるし。
外は快晴! 昨晩の雨が嘘のよう。気温も高くなってきた。
プッチョンは小高い丘にある。どうして世界的に、丘の上、山の手というのは高級住宅地になるのだろう、と話しながら歩く。やっぱり庶民を見下ろす感じがいいのかなあ。物理的なこともあるよな。車とか馬車とか牛車とか輿とか、そういうものを持っていないと、丘の上には住めない。徒歩で生活しなくてもいい人たちの住宅地=山の手、なんだと思う。
冬ソナに出てきたナントカ中学校?も丘の上にあった。あたしはこのドラマを見ていないので特に感慨はないのだが、それよりも、校門の近くには駄菓子も売ってるボロい文房具屋があって、ああ、これってアジアならどこでも一緒なんだなあ、文化なんだなあ、と思っていた。中国も、ベトナムも、台湾も、シンガポールでさえ、そうだった。学校指定の名札売ってたりするような、軒先にビニールの縄跳びぶらさがってるような、あの文具屋があるのだ。
1本太い通りに出ると、ちょっとおしゃれ通りだった。大使館があったり、デザイン系の事務所や画廊が立ち並んでいたりした。さすが山の手。もう一回、歩きに来てみたい。
ミョンドンに戻ると、地下鉄の駅は人がごったがえしていた。あれえ、土曜日だからかなあ、と思いつつ地上に出ると、なんとついさっきまで快晴だったのに、どしゃぶり! この混雑は雨宿りのためか。
仕方なく、駅から直結しているファッションビル・ミリオレの中で、お茶を飲みつつ雨が上がるのを待つ。ここの店員さんも、注文をとるくらいなら日本語ができる。すっげえなあソウル! 日本語通じ度は今やハワイを抜いて世界一位だろう。第二外国語人気ナンバー1が日本語なだけある。
雨は30分ほどで上がった。あっという間に再び快晴。昨日、送迎姉さんが「天気予報は最近難しいですね」と言っていたのは、このゲリラ豪雨みたいな夕立のせいなのだろう。
ドクターフィッシュ(角質を食べる魚)を体験しに行こうと思っていたのだが、Sたちが送迎姉さんにきいたところによると、ドクターフィッシュの衛生面の悪さによって感染症が広まっているというニュースがテレビで放映されて以来、韓国人には大変不人気なのだそうだ。そりゃあそうだよな。
というわけで、お買いもの大会。
生理用ナプキンのように使う「よもぎ蒸し(婦人病などに効く温熱サウナのようなもの・まんこさんに熱を当てる)」があるとOたちが言うので、それを買いに行く。たぶんホッカイロみたいなんじゃないかと予測。
韓国は本当に化粧品が充実している。IKKOさんの影響もあるけど、どんどん新しいお店ができている。でもあたしは、化粧をまったくしないからBBクリームは必要ないし、大好きだった激安シートパックも、25歳で肌質が変わってからというもの、頬が炎症を起こしてしまうので使えなくなってしまった。アルコール系の添加物が一切入っていない、オーガニックコットンのシートパックなら大丈夫なんだけど、いいにおいのするかわいいやつは全部だめで、せっかくのコスメ天国・韓国なのに、ちょっとつまらない。マニキュアくらいしか買えるものがないのだ。
15:30 ミョンドンから地下鉄を乗り継ぎ、ホテルの先の方にある、24時間やってるでっかいスーパーマーケットへ来てみた。ミョンドンからタクシーで行こうと思ったのに、運転手さんに伝えても、通じていないからか、「そのへんにそのスーパーマーケットはない」と言われてしまったのだ。あるよねー、と言い合いながら怖々、地上に出てみると、ちゃんと目の前にどーんとあった。ほらー。
スーパーマーケットでフヂマリが買うもの、それは駄菓子である。クレヨンしんちゃんの海苔だとか大好きなFRUTISというイギリスのグミとか、そんなもんばっかで終わるのである。
しかし。あたしのこの旅でのショッピング目的の1つだったリンスインシャンプー、夏にあれだけ買ったのにまだ買うのかよ、というそのリンスインシャンプーは、なかったのである!
さすが韓国美容の国。サラサラヘアを好むアジアの習性に基づいているだけある。合理性など求めず、ひたすらにシャンプーの後はコンディショナー。黒髪の美しきツヤを求めて手間を惜しまないのだ。あたしとは大違いだな。
というわけで、1本たりともリンスインシャンプーを見かけることはなかった。残念! 液体は機内持ち込みできないから段ボール箱でも持ってきて、帰りに山ほど詰めて帰ろうかと思っていたのだけど、実行しなくてよかった。
スーパーマーケットの袋を4人とも抱え、タクシーでホテルに戻る。昼に改めて見上げるホテルの外観はマジでホーンテッドマンション。ボッロいの。
18:30 夕飯を食べに外へ出る。
惨憺たるホテル口コミが山のようにインターネットでひっかかってくるような状態の中、そんなホテル評とは真逆の、たいそうおいしいと評判の焼肉屋が近所にあるらしいことを発見したのだ。そこが今夜の夕食会場である。
ホテルからほんの1分ほどの場所は、すぐに見つかった。日本語のメニューもあるけど、日本人客は我々の他にもう一組、かわいい女の子4人組だけで、あとは地元客だった。席はほぼ埋まっていた。我々の後からも、どんどん客が入ってくる。
牛肉の焼肉は、焼肉の本場韓国でも大層なごちそうで、日本人が牛肉焼肉を食べる頻度よりずっと少ない、と、去年のガイド姉さんが言っていたとおり、普段は豚肉がメインである。あたしは牛肉のにおいがあまり得意ではないので、どちらかといえば豚肉のほうが好きだ。
この店でも、一応牛肉もおいてあるけれど、みんなが食べているのは「サムギョプサル」と呼ばれる豚の三枚肉。あたしたちも、これを注文。値段は牛カルビの1/4くらい。
庶民店なので店員さんは焼いてくれないし切ってくれない。でっかい肉片をジュージューやりながらキッチンバサミで切っていく。隣の席にいた、つっかけサンダル&ジャージ、という兄さんは異常に良い姿勢でハサミを握り、簡単そうにバチバチ切っていくのだが、あたしたちはスジにひっかかったり肉がくいこんじゃったりして、なかなか思うようにならなかった。うーん、何にでも熟練というのはあるものだ。師匠と呼ばせていただきたい。
韓国焼肉のいいところは、とにかく葉っぱを好きなだけくれるところだ。サンチュはみずみずしくてでっかいし、日本ではなかなか出てこないエゴマの葉もある。日本の焼肉屋のサンチュはちょっとしか出てこないしわりと高いので「ああまだ肉はこれだけあるのに葉っぱがない」とか計算しながら食べなきゃいけないのが腹立つ。あたしはサンチュよりエゴマの葉が好き。モソモソするけど香りがとても良いのだ。
この焼肉屋の評価を見て、「ホテルがあまりにひどいから相対的に評価が上がっちゃってるだけで、本当は大したことないんじゃねえの」と疑っていたのだが、確かにおいしかった。なにしろ安いし。お客さんがいっぱいいるし。
タクシーをつかまえて、挨拶がてら明け方5時までやっているファッション地区・トンデムン(東大門)に行ってみる。
あたしの目的は靴を買うこと……だったのだが、物との出会いっつうのは運命だわね、今回はめぐりあえず。
土曜日ということもあり、若い兄ちゃん姉ちゃんがわんさかいた。
22:30 コンビニ寄ってカップラーメンだとかとうもろこし茶だとか、あたしの大好きな「イヴ」という、ロッテの、昔、日本でも売っていた、香水味のガムを大量買いしたりしながらホテルに戻ってきた。
あたしの買ったカップラーメンは、ナポリタンスパゲティ、らしいのだが、うーん、40点。もう少しトマト味効かせて、しかも味を濃くしないとだめ。日本のカップラーメン業界なら企画段階で落ちる商品。改めて、日本のカップラーメン技術の高さを感じる。世界でいちばん日本のカップラーメンがおいしいってのは、100人にきいたら100人とも「そのとおりだ」と言うと思う。
布団にもぐりこんで、ヲタクたちがチーム対抗でゲームをするのを実況するっつうロクでもない番組を見つつcassという韓国大手のビールを呑むKは、その薄ら笑いの表情といい、まさしくカスっぽい感じが素敵だった。
23:30 風呂入って就寝。
第三夜は来ないのだ
05:15 起床。荷物詰めて、ホテルの前の通りの、24時間やってる定食屋みたいな食べもの屋でソルロンタンを食べる。ソルロンタン、本当にうめえ。
この店はおばちゃん3人くらいで切り盛りしていて、目玉商品はどうやら入口近くで量産しているキンパブ(海苔巻き)のようだった。朝5時だっつうのにガンガン海苔巻きの山を積み上げていて、おいおい平日なら通勤の人が買うかもしんないけど今日は日曜だぜ、と思いながら見ていると、意外なことにどんどん売れていくのだった。どんだけうまいんだ、そのキンパブ。ちょっと買ってみればよかった。
韓国の、こういう、1日中やってるちっこい食べもの屋でごはん食べるのは、おいしいし面白いから大好き。
帰国日は今まで、空港で高いくせにまずい朝ごはんを食べることが多かったので、今回、ホテルのそばにこういう店があって、ソルロンタンがあって、本当に幸せだった。
06:10 行きのときと同じ送迎姉さんがホテルのロビーに迎えに来ていた。外から帰ってきたあたしたちを見て、少し訝しげだったので「朝ごはん食べてきたんですよ」というと、うなずいていた。
このお姉さん、2日前が初仕事だったあのお姉さん、今日も、今度はおじさんのガイドさんが教育係として同行していた。
お姉さんは2日前からまったく進歩せず、自分からは何か発言しようとしないし、説明もおじさんに促されてようやくするような感じだし、「こちらへどうぞ」とか「荷物を載せてください」とかも言えない。それが若干気になり始めていた。言われないと何もできず、言ったことも言ったことの範囲でしかできない、応用がきかないタイプ。あたしが一緒に仕事したくないタイプ。それは仕事が初心者だからではなく、日頃からこの人こういう感じなんじゃないかなあ、と思われる人柄なのだった。
例えば、車から降りるときに、ドアは開けられない、後ろに座ってる客が降りやすいように自分が座っていた座席を前に倒したりしてあげられない、おじさんに言われてようやくできるんだけど、たぶん、この人、憶測だけど、今度左から降りるようなことがあったとき、応用できないと思う。そういうタイプ。
かわいいんだけど、一応学校出て、結婚までしてるんだからなあ、と思ってしまった。18歳なら許されるが25歳では許されない。
途中、もちろん物産店に立ち寄り、キムチの試食ととうもろこし茶試飲。しかしながら、なぜ、こんなに物産店で食べさせられるキムチはおいしくないんだろう。不思議でしょうがない。確かに初めてソウル来たときはボッサム(王様)キムチとかいって買いましたけど、何回か来てみて、普通の食べもの屋で無尽蔵に出されるキムチ食べてると、よっぽどそっちのほうが味が奥深くておいしいってことがわかってしまうのだ。日本人は浅く漬かっているキムチを好むのだが、それ用になっているからかなあ。味が染みていなくて、乳酸発酵していなくて、おいしくない。
ひととおりキムチやらチャンジャ〈塩辛〉やらを食べさせられ、「ハイでは店内もどうぞご覧ください」と言われた瞬間に席を立ち、店の外へ出る4名。すばやい! だって市内の何倍もの値段で海苔やらひまわりの種チョコレートやらが売っているんですもの。
店から出ると目の前に車。運転手のお兄ちゃんはあたしたちに気づいて、すぐに乗せてくれたものの、添乗員2名はまだおらず。添乗員より早く戻ってくる客ってどうよ。
5分後くらいに添乗員2名登場。少し照れ笑いする日本人4名。ここからキンポ(金浦)空港まで10分くらい。
07:30 空港着。チェックイン。出国審査へ入らず、添乗員さんたちが帰っていくのをあたしたちが見送ってから、セブンイレブンのぞいてみたり、ロッテリアで、昨日テレビのCMでやっていたという「プルコギライスバーガー」を買ってみたりする。
キンポはインチョン(仁川)空港に比べてずっと小さいので免税店もたいしたことがない。羽田空港の国際ターミナルと同じ。
プルコギライスバーガーは、普通のプルコギバーガーのほうがおいしかった。ごはんが冷凍のミックスベジタブル味。冷凍庫の味。
09:40 離陸。快晴。
機内食はもちろん一種類。エビのあんかけみたいなのとごはんと、そして個包装のパック入りひややっこ。
豆腐!? 斬新じゃねえのやるじゃねえの。行きのチョーヤ梅ゼリーといい面白いことやってんなあ。ちなみに味は醤油ではなく和風ドレッシング的なものだった。機内食全体としてはまったくもっておいしくないけど、独自路線開拓しようっていうその心意気はいいと思う。
西域から東域への飛行機は往々にして追い風により速い。今回も1時間半ほどで羽田に帰還。
後日の話、漬けたキムチの味はというと。
おいしかった。物産店で無理矢理食べさせられるキムチの何倍もおいしかった。塩のカドが少し立っていて、しょっぱく感じたのは改善点だけど、ちゃんと乳酸菌発酵していて、ピリピリしていて、好ましい味だった。もっとたくさんほしくなる。日本でもつくれるだろうか。挑戦してみようか。















それから、すんごく皮が厚い文旦みたいなやつも、甘くて味が濃くて美味しい。

今回の利用航空会社は中国国際航空。初めてのエアライン。





















大学行って荷物取りに家へ戻って、14:40出発。

23:00 ホテル着
サムギョプサルは、斜めにした鉄板で焼肉にする。肉の脂は斜めの鉄板をつたって、テーブルにあいているくぼみの中の容器へと落ちるようになっているので、見た目ほどしつこくない。
韓国コスメはIKKOさんのおかげで大人気だ。
街で見かけた「R25」そっくりのフリーマガジンとか、バーガーキングの隣に軒を連ねる「スムージーキング」とかな! ロッテリアの「24時間オープ ン」表示はマクドナルドのやつのパクりだし、とにかくそういうことに抵抗がないんだよなあ。








それでも、美味しかった。甘口のヤンニョム(薬味ダレ)に漬けられた肉は、サンチュにくるんで食べると本当に美味しい。この店はエゴマの葉を使っていなかった。サンチュしかなかった。
16:58 スウォン発
ガラクタを2000円ほども買えれば、あたしは満足。

会計の横のところには小さな紙コップのコーヒー自販機があって、出て行く前に買っていく人が多い。

搭乗口のそばでダンキンドーナツを購入。機内で食べる。チーズクリームがたっぷり入ったドーナツで 、美味しかった。




デューティーフリーの内装が素敵。



わりと女性だけで来ているお客さんを見かけたけれど、それでもイスラム女性は家族や親族の男性と共に出歩くことのほうが多いようである。

ピカチュウモノレールで23:30帰宅。




朝から街に、すんげえたくさん警官がいて、鉄柵をたっくさん並べていたのが気になっていたのだが、グアムのおっさんによると「明日、イランの偉い指導者がイスタンブールのブルーモスクにお参りに来るから」とのことだった。











19:00 再度散歩。

